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はねこ踊りを披露 中津山二小など運動会 石巻地方

3年ぶりに児童と保護者らが一緒にはねこ踊りを踊った

 石巻地方の多くの小学校で20日、運動会が開かれた。石巻市中津山二小(児童106人)では3年ぶりに、児童と保護者らがそろって、県の指定無形民俗文化財の寺崎はねこ踊りを踊った。

 児童らは、寺崎はねこ踊り保存会のメンバーが奏でる笛や鐘、太鼓の演奏に合わせ、「打ちばやし」「けんばやし」「ばかばやし」の3演目を披露した。

 フィナーレのばかばやしになると、保護者や3月に卒業したばかりの中学生らも加わり、全員が「ソーレ!ソーレ!」の掛け声や、扇子を振るなどして躍動感ある演技を見せた。

 同校は48年前から保存会の指導で、はねこ踊りに取り組んでいる。運動会で保護者らと一緒に踊りを披露していたが、新型コロナウイルスの影響で、ここ数年は児童のみで発表していた。

 閉会式の感想発表で、6年の千葉有人君(12)は「練習の成果をしっかり出せた。下級生の手本になれていたらいい」と話した。

 保存会の佐々木一会長(75)は「限られた時間でよく準備できていた。立派だった」とたたえ、父母教師会の西條勲会長(43)も「みんなで踊る光景が戻ったことがうれしい。楽しそうな顔が見られてホッとした」と喜んだ。

 石巻市桃生町では中津山一小と桃生小も運動会で、はねこ踊りを披露した。

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