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ペット防災、考える機会に 愛犬フェスタに620匹 出店やゲームで交流 石巻

着飾った犬などが飼い主と参加したイベント

 石巻市中瀬の中瀬公園で21日、楽しみながらペットの防災などを学ぶ石巻地方で最大級のドッグイベント「犬楽園(いぬがくえん)フェスタ2023」が開かれた。多くの来場者とその愛犬が出店やゲームなどで交流した。

 ともに任意団体の「犬楽園」「戌柳(いぬやなぎ)」が主催し、今回で3回目。昨年の約2倍に上る約1200人と、その愛犬など約620匹が集まった。茨城県などの遠方から訪れた愛犬家もいた。

 会場にはベーグルやボルシチなどのグルメに加え、犬と一緒に食べられるクッキーや犬用の服、おもちゃ、シャンプーなどを販売するテントが並んだ。クイズやしつけの基本の「待て」「おいで」を試すゲームなども実施した。

 初めて参加したという東松島市矢本の40代会社員男性は「ワンちゃんがいっぱい来ていて楽しい」と話し、購入した帽子を愛犬にかぶせた。大崎市古川の50代会社員男性は「出店が多くて面白い。愛犬がゲームで優勝してグッズをもらった」と笑顔で語った。

 フェスタは災害時における犬と一緒の避難など、ペット防災を考える機会にするのが狙い。犬楽園の天野美紀さんは「犬が飼い主以外の人や他の犬に慣れる『社会化』も大切な備え。災害時にどう動くか、何を準備するか、考えるきっかけにしてほしい」と語った。

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