野蒜駅ホーム転落の男性を救出 JR東日本、高校生2人に感謝状
JR東日本東北本部は23日、JR仙石線野蒜駅のホームに誤って転落した10代男性を救出したとして、石巻工高3年冨士原琉さん(17)=大崎市鹿島台=と石巻好文館高2年早坂未来さん(16)=東松島市新東名=に感謝状を贈った。
9日午前7時40分ごろ、ホームで電車を待っていた2人は「痛い」「助けて」という声を聞いた。周囲を確認したところ、上り線の線路に転落した男性を発見した。
冨士原さんは携帯電話でJR東日本のお問い合わせセンターにかけ「ホームに人が転落した」と連絡。早坂さんは知人だった男性に「立てる?」などと声をかけながら、ホームに設置されていた列車の緊急停止用の赤旗を振った。
7時55分に到着予定で近づいていた列車が駅の手前で停止。他の利用客数人が手を伸ばし、男性を引き上げた。
当時の状況を冨士原さんは「焦ることなく対処できた。今後同じようなことがあっても冷静に対応したい」と話した。
早坂さんは「旗があることは知っていたので無我夢中で振った。後悔しないようにすぐに動くべきだと思った」と振り返った。
表彰については2人とも「人を助けるのは当たり前のこと」と語った。
両校をそれぞれ訪れて2人に感謝状を手渡した東北本部輸送サービス品質改革室の弓田康弘室長は「冷静に、的確な人命救助をしていただき本当にありがたい」とたたえた。
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