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震災伝承、教員間で共有 3.11メモリアルネットが学習交流会 「わがことに」

防災教育について意見を交わした交流会

 東日本大震災の伝承活動に取り組む公益社団法人「3・11メモリアルネットワーク」(石巻市)は21日、学校現場での防災学習、震災伝承の充実に向けた学習交流会を仙台市青葉区の市民会館で開いた。オンラインを含めて約130人が参加した。

 県内の現役教員ら3人が講演した。石巻市青葉中の平塚真一郎校長(56)は被災地でも風化の問題に直面していると指摘し「子どもたちが震災をわがこととして考えられる工夫が教員に求められる」と訴えた。

 気仙沼高の岸貴司主幹教諭(48)は「学校現場で防災をもっと日常化すれば多くの人が興味を持つ」と述べた。参加した仙台市鶴巻小の桜井智雄教諭(49)は「子どもの命を守る教員の防災への向き合い方を再確認できた」と話した。

 元中学教諭で、みやぎ教育相談センター所長の瀬成田実さん(65)は防災教育をきっかけに教え子らが卒業後も伝承活動を継続していることを報告。「被災者の話を聞き、仲間で悲しみを共有し続けることで、伝承を続けていく心が育った」と語った。

 学習交流会は7、9月にも仙台市民会館を会場に開く。オンラインを含め、誰でも参加できる。無料。申し込みはhttp://311mn.org/info38

 連絡先は3・11メモリアルネットワーク0225(98)3691。

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