福祉の充実を 障害者週間啓発活動実行委、市議有志と初の意見交換
石巻市の障害者と家族らが5月26日、市議会との意見交換会を同市八幡町1丁目の市総合福祉会館みなと荘で開いた。障害福祉に理解を深めてもらおうと、市内の3団体でつくる「障害者週間啓発活動実行委員会」が初めて企画。関係者12人と議員有志15人が出席し懇談した。
書面で意見を寄せた男性は「世話をしてくれる母が高齢なのでグループホームに入りたいが、施設が足りない。今すぐ家を出て暮らせる場所がほしい」と訴えた。
37歳のダウン症の息子がいる女性は、息子が地域の小学校の普通学級に通ったことを振り返り「『共に育つ』を実感し、素晴らしい経験ができた。誰にとっても住みよい町になるよう願っている」と語った。
参加者は就労支援事業所の工賃アップや特性に合わせた就労の実現などに向け協力を求めたほか、介護者側が新型コロナウイルスに感染した場合の不安などを伝えた。
箕田朗子委員長(56)は「実態を理解し、私たちの願いを政策に反映してもらいたい。今後も意見交換を継続できればいい」と期待を寄せた。
関連リンク
- ・女川・出島架橋 アーチ、姿現す 中学生が現場見学
- ・石巻線の利用促進へ 沿線団体ら、女川で初会合 県検討会議
- ・古里への愛を表現 「渡波の絵」、小中学生から応募10点 受賞作品決まる
- ・震災未経験でも自分事に 石巻・向陽小4年生、「門脇小」で防災学ぶ
- ・小中連携教育 矢本二中生、母校であいさつ運動 赤井、赤井南、大曲3小と合同