古里への愛を表現 「渡波の絵」、小中学生から応募10点 受賞作品決まる
石巻市浜松町の水産会社「内源きょうりんジャパン」が渡波地区の小中学生から募集した絵画展「渡波の絵」の受賞作が決まった。最高賞の「ふるさと大賞」には同市渡波中2年の川上姫依(めい)さん(13)の作品が選ばれた。
地元の子どもたちに古里への愛着を持ってもらおうと初めて企画。84年ぶりに改築され3月に利用が始まった新しいJR石巻線渡波駅の駅舎と、自然豊かな万石浦の二つをテーマに水彩画を募集した。小中学生から計10点の応募があった。
川上さんは列車の車窓から万石浦を眺め、漁船に乗った漁師と手を振り合っている様子を描いた。幼い頃に乗った石巻線の記憶を基にしたという。「海の色などを工夫し、調整した。受賞するとは思っていなかったのでびっくりした」と話した。
表彰式が5月27日、同市渡波の同社施設であり、応募者や家族が出席。内海源一郎社長が受賞者に賞状と金一封を手渡した。内海社長は「地元の子どもたちが参加してくれて良かった。中学生は上手で、小学生は想像力が豊かだった」と語った。
他の受賞作では「イワシ大賞」に万石浦小6年の高橋麻里菜さん、「雨ニモマケズ風ニモマケズ大賞」に渡波小4年の山家剣心君の作品が選ばれた。応募者全員に地場産品などをプレゼントした。
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