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デフサッカーで交流 奥松島運動公園に100人集合 東北初開催

子どもたちが選手らに挑んだエキシビションマッチ

 一般社団法人日本ろう者サッカー協会(JDFA)育成事業部が、聴覚に障害がある子どもたちの身体機能の発達や社会性を育もうと、各地でろう者によるデフサッカー普及の取り組みを続けている。東松島市野蒜の奥松島運動公園多目的グラウンドで5月28日、東北初のイベントがあった。

 「JDFA-NTC東北地区キャンプ」には県内の支援学校の生徒をはじめ、地元サッカークラブの子どもたちや保護者ら約100人が参加。デフサッカーの男子日本代表候補選手9人も加わり、ボール回しなどのテクニックを教わり、エキシビションマッチで交流を深めた。

 デフサッカーは主審が笛とフラッグを使って合図する以外は基本的にサッカーと同じ。アイコンタクトや手話でコミュニケーションを取りながらプレーする。

 キャンプに参加した県聴覚支援学校(仙台市太白区)小学部4年の佐藤晴人君(10)は「耳が聞こえる人と一緒にプレーできて楽しかった。身ぶり手ぶりで伝えてくれてうれしかった。サッカーを続けたい」と笑顔を見せた。

 子どもたちとプレーした男子日本代表候補の原口凌輔主将(29)は「サッカーを通して聞こえない人への理解が進む場になっている」と感謝した。

 同男子日本代表候補らは東松島市野蒜の防災体験宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」で5月26~28日に合宿した。7月15~17日に女子合宿もある。

JDFA-NTC東北地区キャンプの参加者たち

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