石巻赤十字病院周辺、民間による開発始動 市都市計画審、市街化区域編入を承認
石巻市の石巻赤十字病院周辺で民間事業者による開発計画が始動する。同市蛇田西道下地区の市街化調整区域21.1ヘクタールを市街化区域に編入。民間事業者が商業、医療拠点、医療・福祉の3エリアに分けて開発し、2025年秋ごろから順次オープンする見通し。
計画地は東側に国道45号が走り、三陸沿岸道の石巻女川インターチェンジにもほど近い、交通利便性に恵まれたエリア。現在は石巻赤十字病院や農地などで構成されている。
医療拠点エリア(8.7ヘクタール)には、石巻赤十字病院が立地。商業エリア(7.2ヘクタール)は病院北側と東隣の一部で、市によるとホームセンターやスーパー、飲食店などの出店が見込まれる。医療・福祉エリア(5.2ヘクタール)は民間の整形外科病院が立地している一角で、介護施設や調剤薬局などの進出が想定されているという。事業者の計画によると、医療・福祉エリアは26年10月、商業エリアの一部は25年9月、同エリアの大部分は27年4月の開店を見込んでいる。
市都市計画審議会が5月30日、同市中央2丁目のみやぎ生協文化会館アイトピアホールであり、市街化調整区域を市街化区域に編入する案が了承された。
市街化区域への編入は、市の申し出を受けて県が決定する仕組み。市は開発を希望する民間3事業者から土地利用計画の提案を受け、県がまとめた石巻広域都市計画の「商業地配置の基本方針」などに合致することや、地域の活性化、市民の利便性や防災力の向上、福祉の充実につながると総合的に判断した。
市街化区域の編入を審議する県の都市計画審議会は、来年3月を予定する。
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