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アラン・ドロンに夢中 「太陽がいっぱい」上映、トークも 石巻名画座

「太陽がいっぱい」関連の資料を手に興味深い話を披露する木村さん(奥右)と本庄さん(左)=3日、シアターキネマティカ

 石巻名画座の第2回上映会が3、4の両日、石巻市中央1丁目のシアターキネマティカホールであり、アラン・ドロン主演のミステリー映画「太陽がいっぱい」(1960年、仏・伊合作)を上映した。老若男女が詰めかけて街中での映画を楽しんだ。

 2日間で計5回上映。1960、70年代の人気スターだったドロンを見るのは初めてという若い世代から、ドロン映画で青春を送った世代までが一緒に観賞。30人の定員に達する回もあり、熱気に満ちた。

 初日1回目の終了後には石巻名画座代表の本庄雅之さん(63)が聞き手になり、気仙沼市の映画ファン木村伸之さん(61)=社会福祉法人千香会理事長=をゲストに招いたトークもあった。木村さんは約30年前に旅行会社のツアーに参加、ドロンに会いにパリに行った思い出話などで盛り上げた。

 参加した石巻市の60代女性は「若い頃、ドロンに夢中になった。街中で懐かしい映画が見られる機会ができてうれしい」と話した。

 木村さんは「映画を楽しめる場が街中にあるのが素晴らしい。僕のコレクションが役立てば」と語り、ドロンや映画の文献、DVDなど15点をキネマティカに寄贈した。

 本庄さんは「市民の新たな交流の場になるよう、キネマティカを拠点に上映会を続けていきたい」と強調した。

 昭和時代、映画館は市中心部に5館あったが、今は全て閉館した。石巻名画座は映画で街の中心部にかつてのにぎわいを創出しようと元新聞記者の本庄さんが立ち上げた。

 第3回は8月26、27日で、作品は昭和を代表する大スター石原裕次郎の初主演作「狂った果実」(56年)。上映時間は未定。連絡先は石巻名画座090(3478)5532。

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