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英語教育 小学1、2年生も本格実施 歌やゲームで楽しさ体感 東松島市

手拍子も入れて英語の歌を歌う児童たち=5月19日、大曲小1年2組                (写真の一部を加工しています)

 文部科学省から教育課程特例校の指定を受けた東松島市の小学校8校で本年度、1、2年生の英語活動(年間30時間)が本格的に始まった。英語の発音やリズムに慣れてもらい、外国人と積極的にコミュニケーションを取ろうとする態度を育む。市は英語の教科教育指導員として、元教員の原田祐子さんを新たに雇用した。

 8校では3、4年生の外国語活動や5、6年生の英語の全ての時間に外国語指導助手(ALT)が入り、英語専科教員と共に授業をする。

 教育課程特例校は2022年3月8日付で指定され、矢本西と赤井南の2校で前年度、低学年の英語活動が先行実施された。本年度、8校での完全実施により、全学年で英語教育に取り組むことになった。

 本年度、3人の英語専科教員は所属校(赤井南、矢本西、宮野森)の1、2年生を受け持ち、原田指導員は他5校(矢本東、大曲、赤井、大塩、鳴瀬桜華)の低学年を担当する。

 大曲小(児童277人)で5月19日にあった1年2組(26人)の授業は「What,s your name?(なまえをおしえよう)」。原田指導員が担任と共同で実施した。

 歌やゲームを交えながら、児童が英語に親しみ、楽しさを体感する授業が展開された。子どもたちは元気よく英語で自己表現し、褒められた。

 前年度、低学年の英語活動を先行実施した矢本西小から今春着任した酒井勝則校長は「(矢本西小では)1年たつと英語への抵抗感がなくなり、声がけしたり会話を楽しんだりするようになった。他の言語と触れ合いながら、コミュニケーション力を高めていってほしい」と期待する。

 特例校指定は石巻地方で初めてで、小学校の全学年で英語教育を進めるケースは県内でも珍しい。

 中学まで途切れない英語教育によって「異文化に触れ、視野が広がり、言語能力も高まる」「日本人と外国人という垣根を越えた地球市民的な意識が育つ」といった効果が期待される。各校は、グローバル化の中で自己実現を図っていく志や意欲の芽を育てていく。

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