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震災伝承交流施設「MEET門脇」、入館者2万人に到達 愛知の中学2校が視察

来館者2万人になった佐織中の生徒

 石巻市門脇町5丁目の震災伝承交流施設「MEET門脇」の入館者が5月31日、2万人に到達した。修学旅行で訪れた愛知県愛西市の佐織中と佐織西中の生徒らが対象になった。両校には同館で動画形式で公開している被災者の体験談をまとめた漫画が贈られた。

 愛西市内の中学校6校は本年度、体験学習に東日本大震災被災地の視察を組み込んでいる。両校はその一環で施設を訪れた。大規模地震への理解を深め、南海トラフ巨大地震など、地元で被害が予測される災害に対応できる「地域の共助の担い手」として生徒を育てる。

 生徒たちは被災状況を伝える施設の展示物を見て「なぜこんなことが起こるのか」と衝撃を受けた様子だった。日和幼稚園遺族有志の会の佐藤美香さんの講話を聞き、班ごとに語り部とともに市内を視察した。

 愛西市の他の4校も6月中に来石する予定。施設の担当者は「今後もより多くの人に来てもらえるよう、企画展の開催や展示の充実を図りたい」と話した。

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