五郎丸さんがコーチ、石巻でラグビー教室　子ども笑顔「試合で生かしたい」

　９月に開催されるラグビーワールドカップ（Ｗ杯）フランス大会の機運を高めようと、日本代表で活躍し、２０２１年に現役を引退した五郎丸歩さん（３７）による特別教室が１７日、石巻市総合運動公園フットボールフィールドで開かれた。地元のラグビースクール「石巻ライノス」に所属する幼児や小中学生約４０人が参加。Ｗ杯などで活躍したかつての名選手から、パスやタックルといった基本を学んだ。

　ラグビー日本代表のオフィシャルスポンサーのアサヒビールが主催。五郎丸さんはパス回しや２対１といった練習を通し「ボールを受け取るスキルが重要。自分がいつでも受け取れるように、手を前に出して待ち構えておくこと」などとアドバイスした。

　参加した東松島市鳴瀬桜華小５年の熱海亮太君（１０）は「攻守のポジショニングも細かく教えてくれた。試合で生かしたい」と喜んだ。

　五郎丸さんは大事にしている言葉として「日々の努力、夢への近道」を子どもたちに伝え「練習時はミスを恐れずにどんどん挑戦してほしい。今日出会った子どもたちの中から代表選手が出ることを期待している」とエールを送った。

　教室では五郎丸さんと早大時代の同期で共に日の丸を背負った畠山健介さん（３６）＝気仙沼市出身＝も講師を務めた。