ウクライナから避難のイリナさん、母国の衣装や踊り紹介 石巻・開北小児童と交流
ロシアの侵攻が続くウクライナから石巻市に避難しているイリナ・ホンチャロヴァさん(64)が、同市開北小(児童298人)の6年生45人と交流した。ウクライナ伝統の衣装や踊りなど母国の文化を紹介。児童は鼓笛隊の演奏を披露して感謝を伝えた。
ウクライナの小学校で25年間、教員を勤めていたイリナさんは、伝統衣装「ヴィシヴァンカ」や舞踊「ホパーク」を写真と動画を見せながら説明した。児童のさまざまな質問にも答え、日本の印象について「みんな親切で、敬意を持って接してくれる」と語った。
児童らは感謝の印として校歌と「世界に一つだけの花」を演奏。代表児童が「ウクライナや他の困っている人の力になりたい」とお礼の言葉を贈った。イリナさんは給食の配膳や清掃の様子も見学した。
交流した大槻紗奈さん(11)は「ウクライナのことを知る機会になってよかった。ダンスが印象的だった」と話した。イリナさんは「まるで自分の学校生活に戻ったようで、心が温かくなった」と楽しんでいた。録画した鼓笛隊の演奏動画をウクライナにいる友人たちに送るという。
イリナさんはロシアの侵攻から避難するため昨年4月、家族が暮らす石巻市に身を寄せた。交流会は14日、イリナさんがボランティア活動をする高齢者施設「花水木」(石巻市鹿又)の遠藤早苗施設長の紹介で開かれた。
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