伝統の野球定期戦 石高と石商、夏に向け全力プレー 声出し熱気
石巻高(生徒616人)と石巻商高(生徒359人)の硬式野球部による「第63回定期戦」が20日、石巻市民球場であり、13-2で石巻が勝った。野球の通算成績は石巻の23勝13敗4分けとなった。
石巻商の応援団が廃団となったため、応援合戦はかなわなかったが、生徒や保護者、卒業生らが集まり、歓声があふれた。石巻の畠山煌世応援団長(2年)は「声で圧倒し、体でも気合を表現するのが応援団。選手を全力で後押ししたい」と意気込んだ。石巻商の吹奏楽部新田凌さん(3年)は「声出しで観戦できる環境はうれしい。太鼓などを使いみんなで応援したい」と語った。
石巻は三回までに9得点し、石巻商を圧倒。石巻商は四回から六回までを無失点に抑え、五、七回にそれぞれ1得点するも、及ばなかった。
石巻の阿部馨主将(3年)は「定期戦の勝利を、大勢の観客に見せられて良かった。一球一球このチームでやれることをかみしめて、前を向いて突っ走っていくしかない」、石巻商の村上雄大主将(3年)は「序盤の大量失点が痛かった。ミスゼロを目指し、序盤から打っていけるようにしたい」と、それぞれ夏の大会に向け気持ちを高めた。
定期戦は石巻商の校舎が以前大手町にあり、石巻と隣接していたことから始まった。野球のほかボートでも競っていた。新型コロナウイルス禍で昨年までは代替戦として実施。定期戦の名称での実施は4年ぶりだった。
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