日豪の災害・観光業研究者、東松島を視察 震災の復興過程や住宅再建動向など確認
22日に東北大で開かれる日本とオーストラリアの共同シンポジウムを前に21日、災害と観光業を専攻する両国の研究者ら15人が東松島市を視察した。市職員とともに伝承施設などを訪れ、東日本大震災の爪痕や復興の姿を見て回った。
市役所を出発した一行は、市震災復興伝承館や、被災住民が多く移転した野蒜ケ丘の住宅街などを訪問。地元漁業者とも交流した。
参加者は近年オーストラリアで頻発する洪水被害を踏まえ、震災以前の災害対応マニュアルや、被災後の住宅再建の動向などについて市の担当者に質問した。
市はシンポジウムを主催する東北大災害科学国際研究所と2013年に防災・減災対策で連携するための協定を締結。視察はその縁で実現した。
渥美巌市長は「オーストラリアの皆さんには震災直後からご支援いただいた。市の復興した姿を見てほしい」と歓迎した。豪グリフィス大のグイ・ローマン教授は「悲劇的な災害から復興した日本の経験を学びたい」と述べた。
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