石巻の観光ＰＲお任せ　お笑いマスター決定戦、２組優勝

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　お笑い芸人がネタと観光ＰＲ動画の面白さを競う「第４回笑いで石巻を盛り上げるお笑いマスター決定戦」の決勝戦が２５日、石巻市中央２丁目の市かわまち交流センターであった。２部門に予選を通過した計５組が出場し、グループ部門はコンビ「ワンワンニャンニャン」が優勝。ピン芸人部門は女川町出身の「Δあべみな」さんが昨年のグループ部門に続き制した。２組は今後１年間、市のＰＲ活動を担う。

　出場者はネタとＰＲ動画を１本ずつ披露。会場審査員の採点と生配信した動画投稿サイト「ユーチューブ」の視聴者投票で優勝者を決めた。

　ワンワンニャンニャンは千葉県野田市出身の幼なじみ同士で、菊地優志（まさし）さん（４３）と歩歩（あるくあるく）さん（４３）のコンビ。菊地さんの見た目を生かした軽快な掛け合いで会場を笑いに包んだ。芸歴２１年で初の優勝だといい「お笑いを続けてきて良かった」と喜んだ。

　２人は東日本大震災があった２０１１年３月に石巻市に駆け付けるなど、現在でも毎年県内を訪れ、ボランティアを続ける。今回は本業のお笑いでも石巻を応援しようと初挑戦した。今後のＰＲ活動に向けて「モノや場所だけでなく、住民と関わりながら地域の空気感も発信していきたい」と意気込みを語った。

　Δあべみなさんはコントと道の駅「上品の郷」や釣石神社などを巡る動画で高評価を得た。昨年はコンビでグループ部門を制したが、その後に解散。「どんな顔をして出ればいいのか悩んだが、石巻をＰＲすることが罪滅ぼしになると思った。めちゃくちゃうれしい」と喜んだ。

　大会は、一般社団法人石巻圏観光推進機構が主催。２部門に計９５組がエントリーした。決勝戦当日は参加芸人のファンが市中心部を巡る応援ツアーも実施した。