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手話で「一緒に逃げよう」 聴覚障害者の防災学び、備える 石巻

手話の「一緒に逃げよう」を練習する参加者ら

 石巻手話勉強会は、聴覚障害者の防災を学ぶ特別例会を石巻市日和が丘1丁目の市石巻中央公民館で開いた。渡波手話勉強会などの会員も含め約20人が参加した。

 石巻市防災士協議会の千々松音知江副会長(68)が「障害者を取り巻く防災について」と題して講話。県聴覚障害者福祉会みやぎ通訳派遣センターの手話通訳者2人が同時通訳した。

 千々松さんは地震や津波から身を守る10カ条などを説明。「災害に遭った時は自助・共助が大切。周りと助け合い、一緒に避難してほしい」と呼びかけた。

 講話では、津波が来ていることをろう者にどう伝えるかなども考え、参加者が「一緒に逃げよう」や「津波が来ている」などと伝える手話を披露した。

 参加した君田清一さん(73)は「ろう者は音で災害が起きたことを判断できない。聞こえる人が一緒に学び、災害に備えることが大切だ」と話した。

 特別例会は16日にあった。阿部もとこ会長(69)は「障害者の避難に役立てるために初めて企画した。障害者も健常者もみんなで助け合うことが大事だ」と語った。

 石巻手話勉強会は毎週金曜午後7時から、同公民館で活動している。

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