感謝と決意、心の復興13回忌ミュージカル 石巻、東松島市民ら100人躍動
東日本大震災の経験や支援への感謝を伝える「心の復興13回忌ミュージカル 100通りのありがとう」が24、25の両日、石巻市河北総合センターであった。石巻、東松島両市の市民ら約100人が出演。失った大切な人への思いや前を向いて歩む決意を表現した。
市民らでつくる実行委員会が主催。3月の東松島公演に続いて開催し、ゲネプロ(通し稽古)を合わせて約1100人が鑑賞した。
2部構成で、3~82歳が舞台に立った。第1部は出演者の被災体験を基にしたせりふや、古里への思いを込めた「愛があるから」、困難に立ち向かう「まげねえぞう」といった7曲で構成。「たくさんの知り合いが亡くなりました。供養のために立たせてもらいました」「12年前に来て、明るく声をかけてくれた人たち。ありがとう」と思いを語り、歌い、踊った。
東松島市野蒜地区出身で、妻(44)や娘(14)と来場した松島町の丹野勝さん(44)は「お世話になった地元の人たちも出演していて、前向きに生きるという力をもらった」と話した。
実行委員長の菅原節郎さん(73)は「観客が温かく受け入れてくれた。教訓と記憶を伝え、つなげ、続けていくという目的を遂げられたのかなと思う」と語った。
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