春の交通安全運動、街頭で啓発 特養ホーム入居者4人に感謝状 石巻署など
石巻署と石巻地区交通安全協会は27日、5月11~20日の春の交通安全運動期間中、街頭で交通安全を呼びかけるなどして協力した特別養護老人ホーム「おながわ」(女川町浦宿浜)の入居者4人に感謝状を贈った。
受け取ったのは高野仁さん(90)、千葉しげ子さん(92)、阿部艶子さん(93)ら4人。
施設が面する国道398号は昨年3月に浦宿橋が開通し、交通量が増加。4人は安全運動期間中、職員らと共に施設前の歩道に黄色いベストを身に付けて車いすで立ち、旗や手を振ってドライバーに安全運転を呼びかけた。平日朝の通勤時間帯に、天気の良い日は毎日活動した。
30日に予定する石巻地区交通安全協会の定期総会での表彰を計画していたが、4人が車いす生活のため、武内和也交通課長ら関係者6人が施設を訪れ、一人一人に感謝状と副賞の額縁を手渡した。
昨年秋の安全運動から活動日は欠かさず街頭に立った高野さんは、感謝状を手にして「うれしいです」と目に涙を浮かべた。
武内課長は運動への協力に感謝した上で「県内でもまだ交通事故が多い。交通安全を願う気持ちと活動を、ぜひ継続してほしい」と話した。
施設では2015年から、毎年春と秋の安全運動期間中に街頭で啓発活動をしている。新型コロナウイルス禍では職員のみで実施したが、昨秋から入居者の参加を再開した。斎藤俊園長は「入居者は町の人と接する機会があまりない。活動が地域と接するきっかけになれば」と語った。
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