被災県の未来、復興相と探る 石巻・イトナブ古山さん「地方に学びの場を」
復興庁の座談会「東北未来ダイアログ」が6月25日、仙台市青葉区であった。渡辺博道復興相と、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の事業者10人が東北の未来について意見交換した。
宮古市の水産加工会社「共和水産」の鈴木良太専務は、「イカ王子」と名乗り水産業の情報発信を展開する。「ネガティブな印象もあるが、おいしさや楽しさを伝えたい」と話した。
石巻市の一般社団法人「イトナブ石巻」の古山隆幸代表理事は震災後、若者がプログラミングを気軽に勉強できる場を提供した。場所を問わないITを舞台に「地方でもいろいろな学びができるようにチャレンジしたい」と語った。
福島県天栄村の「アルファ電子」の樽川千香子社長は電子部品製造の一方、育児経験を基に米粉製品の開発に挑んだ。福島県のコメ農家が東京電力福島第1原発事故の風評被害に苦しむ実態に触れ「皆さん、前を向いている。福島と言えば米粉となるようにしたい」と意気込んだ。
渡辺復興相は「事業者が思い描く未来を聞き、非常に感銘を受けた。現場に根差したネットワークが、さらに形成されるように支援したい」と述べた。
翌26日、渡辺復興相は石巻市と松島町、名取市を視察した。石巻市では石巻小と青葉中を訪れ、授業の様子を視察した。
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