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東松島・柳の目地区産業用地 立地企業、相次ぎ営業開始 8月までに3社出そろう

自動車関連企業が営業を始める柳の目地区産業用地

 東松島市が県石巻合同庁舎西側に整備した柳の目地区産業用地で、進出した自動車販売会社3社が8月までに営業を始める。市が企業誘致事業として土地を造成した後、各社が店舗整備を進めてきた。同地区では商業施設や宅地の整備も計画されており、人口減少対策への効果などが期待される。

 各社が立地するのは市道小松赤井線と三陸沿岸道に挟まれた北工区3.8ヘクタール。水田だった場所を市が買い取り、4区画を整備した。分譲や賃貸で3区画に1社ずつ立地し、残る1区画は石巻合庁の職員駐車場として使用されている。

 宮城日野自動車(仙台市宮城野区)は6月12日、石巻営業所として既にオープンした。鉄骨平屋一部2階、延べ床面積約2900平方メートルで、整備工場や店舗、休憩スペースを備える。

 今月15日にはネッツトヨタ仙台(同)石巻港インター店が営業を始める。鉄骨平屋一部2階、延べ床面積約2800平方メートル。系列店のダイハツ石巻港インターを併設する。8月中旬には日産プリンス宮城(同)の店舗も営業開始する予定。

 産業用地は三陸沿岸道の石巻港、石巻河南の両インターチェンジから近く、冠水など災害のリスクも小さい。市は約7億7500万円をかけて用地買収や造成工事を進め、2022年10月に完成した。各店舗の建設は造成中の22年夏以降に始まった。

 柳の目地区では北工区の南側で民間が商業施設を、市が宅地整備を計画する。今月4日の定例記者会見で、渥美巌市長は「人口減少対策のため働く場の創出を進めている。住宅団地も50戸ほど提供できると思う。北工区の完成は開発を進める上で一つの起爆剤になる」と話した。

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