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五輪金メダリスト井上さん、小中学生に大内刈り伝授 万石浦中で丸本組柔道教室

大内刈りについて説明する井上さん

 建設業の丸本組(石巻市恵み野3丁目)は6月30日、社会貢献活動の一環で、2000年シドニー五輪柔道男子100キロ級金メダリストで、21年東京五輪で日本男子の監督を務めた井上康生さんと、16年リオ五輪柔道男子100キロ級銅メダリスト羽賀龍之介さんを招いた柔道教室を開催した。

 教室は石巻市万石浦中の柔道場で実施。石巻柔道協会が主幹し、石巻地方のスポーツ少年団7団体に所属する小中学生87人が参加した。

 大内刈りの指導で井上さんは中学生の選手と組みながら、上体をくっつけて相手の動きを固める重要性や、足をしっかり刈ることを実践した。「大内刈りは一見地味だが大事な技。次のステップにつなげるため、今日習ったことを忘れずに、自分の形をつくっていってほしい」と激励した。

 羽賀さんは内股刈りのこつを伝授。「相手の上半身を前に崩す動きが大切。足は手前に入れ、自分の帯を相手の帯より低くするよう意識して」と話した。

 技の説明を受けた後、子どもたちは乱取りを行い、教わった技を確認した。井上さん、羽賀さんに挑む選手たちもいた。

 万石浦中3年の佐藤虎太郎さん(14)は、「井上さんと実際に組んでみて、体格がしっかりしていたのを実感した。体をぶつけて技を決めると教えてもらったのが参考になった」と話した。

 丸本組の佐藤昌良社長は「世界で戦ってきた選手と対面で教えてもらえる機会。石巻地方からも活躍する子どもたちが出てくれればうれしい」と期待した。

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