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石巻川開き祭り 通り彩る七夕飾り、みんなの手で 学校や企業40団体が制作

竹の骨組みに花飾りを付ける学生ら

 100回目となる8月4~6日の石巻川開き祭りに向けて、七夕飾りの制作が市内各地で進んでいる。祭りへの「市民総参加」を目指し、運営に当たる石巻商工会議所が市内の小中学校や金融機関、NPO団体など約40団体に制作を依頼した。

 4日は石巻専修大で学生らが制作に取り組んだ。人間学部人間教育学科で小学校教諭を目指す授業の一環として、学生と教員ら20人が参加。川開き祭りの歴史を座学で学んだ後、石巻青年会議所の七夕飾りの作り方を解説した動画を参考にし、スクールカラーの緑色の七夕飾りを作った。

 薄い和紙を7枚重ね、じゃばら折りして広げて作った花飾り約360個を、竹で組んだくす玉の骨組みに針金で固定した。吹き流し部分は縦約3メートルの和紙を両面テープで曲げ輪に貼り付けた。

 参加したいずれも人間教育学科3年の杉浦康悦さん(20)は「全部手作業で神経をつかい、意外と難しかった。役割分担をしても時間がかかった」と苦労を語り、守美久さん(20)は「みんなと一緒なので花飾りの制作も楽しくできた」と笑顔で話した。

 授業を担当する新鶴田道也助教(34)は「活動を通して地域の行事を理解、実感して、地域に率先して関わる教員になってほしい」と期待した。授業では毎年、七夕の短冊作りなどに取り組んでいるが、川開き祭りの七夕飾りを作ったのは初めて。

 商店街の七夕飾りでの装飾は川開き祭りの伝統行事の一つ。100回目を迎える今夏は規模を拡大し、アイトピア通り全体を8色、46基の飾りで彩る予定。

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