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東松島・大塩に第5工場新設 半導体製造装置部品メーカー「サワ」、来年末稼働

第5工場の完成イメージ
新工場立地に関する協定を結んだ(左から)山口社長と渥美市長ら

 半導体製造装置部品メーターのサワ(山梨県上野原市)は、東松島市大塩のグリーンタウンやもと工業団地に工場を新設する。市内5カ所目の工場で、同団地への立地は初めて。半導体市場は拡大が見込まれ、受注の増加を受けて増設を決めた。8月に着工し、2024年12月の稼働を予定する。

 4日に市と土地を所有する建設機械大手コマツ(東京)と立地協定を結んだ。約1万9000平方メートルの敷地をコマツから購入し、鉄骨一部2階、延べ床面積約4000平方メートルの工場を建設する。土地取得費や工事費は約15億円で、津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用する。

 同社は半導体製造装置大手東京エレクトロン(東京)に部品を供給する。11年4月に同市川下のひびき工業団地で第1工場を稼働して以降、増設を続け、現在は4工場が同団地で操業する。

 第5工場では、4工場で対応し切れない受注分をカバーする。15人ほどの新規採用を予定し、50人程度まで増員する見通し。

 市役所であった締結式で、サワの山口能史社長は「これまで地元雇用を約110人生んだが、最終的に200人に増やしたい。第6工場の新設も視野に事業展開し、日本を代表するものづくり企業を目指す」と述べた。

 渥美巌市長は「4工場が立地するひびき工業団地が埋まり、今回グリーンタウンに進出してもらった。市民の働く場が確保され、地域経済の振興にも貢献してもらえる」と話した。

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