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石巻地方・震災伝承活動者、防災減災の大きな力に 復興相からの感謝状伝達

宮川次長(左)から感謝状を受け取り記念撮影をする関係者

 復興庁が東日本大震災の伝承活動などに取り組む人たちに贈る感謝状の伝達式が1日、石巻市震災遺構「門脇小」で開かれた。県内の対象者40人のうち石巻地方の関係者は10人で、この日は7人が集まり、賞状を受け取った。

 伝達式は展示館のフリースペースであり、宮城復興局の宮川賢治次長が「震災から12年が経過する中で、使命感を持ち続け、それぞれの記憶や体験を発信してくれていることに感謝する。これからも防災・減災のために協力をお願いしたい」とあいさつし、渡辺博道復興相からの感謝状を手渡した。

 感謝状を受け取った高橋匡美さん(57)=塩釜市=は、石巻市南浜町2丁目の実家が震災の津波で被災、両親が犠牲になった。2015年に「命のかたりべ」を立ち上げ、石巻市内を中心に全国で当時の記憶や感じた思いを語っている。

 今月16日に門脇小で語り部をする高橋さんは「活動を続けてこられたのは話をする機会をくれたり、聞いてくれたりする人たちのおかげ。かっこ悪くても今を大事に生きるということなどを伝えたい」と話した。

 高橋さん以外に感謝状を伝達された石巻地方の関係者は次の通り。(敬称略)

斉藤孝志(石巻観光ボランティア協会)
斎藤敏子(石巻観光ボランティア協会)
リチャード・ハルバーシュタット(一般社団法人石巻観光協会、石巻市震災遺構門脇小館長)
菅原るり子(一般社団法人石巻震災伝承の会)
山田葉子(一般社団法人石巻震災伝承の会)
遠藤伸一(がんばろう!石巻の会)
山縣嘉恵(SAY’S東松島、石巻震災伝承の会)
田村弘美(一般社団法人健太いのちの教室)
佐藤美香(一般社団法人Bird’s-eye)

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