「15歳の姿」を共有 矢本二中学区の4校、小中教員が連携 成長支える
小中連携教育を進める東松島市で、矢本二中と学区内の大曲小、赤井小、赤井南小の教員が、学区として目指す「15歳の姿」を共有し、児童生徒の学びを支え、自己有用感を高めるために連携を深めている。矢本二中であった第1回交流会では、小中教員が協力して取り組む具体策を決めた。
二中学区が目指す15歳の姿は「古里に誇りと愛情を持ち、志高く、協働して未来を切り開く人」。義務教育9年間を見据えた人づくりを進める市教委が目標に掲げるものだ。
4校の教員が一堂に会した交流会には約70人が参加。各小学校の教員が英語や数学など中学校の授業を参観し、全体会を通じて生徒の学びや成長について共通理解を図った。
参加者は「でめこん(デジタルメディアコントロール)」「家庭学習」「読書」「健康づくり」の四つの部会に分かれ、本年度に小中教員が協働する事業を話し合った。
でめこん部会は、中学校の定期考査に合わせて小学校もスマートフォンなどの使用を控える「でめこんweek」(年4回)に関し、テスト期間以外でも小中が足並みをそろえて実施する方向性を確認した。各校で携帯電話所持率も調査する。
読書部会は、でめこんweekに合わせて「ファミリー読書の日」を設けることと、中学生の図書委員会が小学校に出向いて読み聞かせをすることを決めた。
健康づくり部会は、児童生徒の体力、運動能力の向上を図る市の施策「8460(はしろう)チャレンジ」を受け、各校が走る機会を設定することを申し合わせた。中学生が母校の小学校に出向き、児童と一緒に走る場面も設定する。
交流会は5月24日に開催。矢本二中の渋谷和彦教頭は「自己有用感を高め、自信を持って学校生活に取り組めるようにしたい」と話す。
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