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災害の備え、親子で考える 初の「防災学習参観」 東松島・矢本東小

子どもと非常食を試食する母親

 東松島市矢本東小(児童449人)で11日、親子で防災意識を高める「防災学習参観」があった。東松島消防署、市、市社会福祉協議会、日本赤十字社県支部など11団体が協力した。

 保護者は各学年が「東小防災の日」(毎月11日)に行う防災副読本などによる15分の学習を参観した。協力団体が教室や講堂などに設けた煙道体験、避難所設営備品体験、非常食(アルファ化米)試食、語り部の話など19のブースを児童と一緒に自由に回り、防災について考えを深めた。

 6年の伊藤颯哉君(12)と非常食のドライカレーを食べた母親の古都香さん(34)は「仙台市で東日本大震災を経験し、食べる物がなくて一晩中おなかがすいていた。非常食はありがたい」と話した。

 ボランティアの登録を体験した5年門馬柚葵さん(10)は「災害が発生したらボランティアをやってみたい」と意欲を示した。

 同校は初めて企画した防災学習参観をきっかけに、家族で防災について話し合う「家族防災会議」の開催を勧める。居住地域で想定される災害を考え、災害への備え、対応力を培ってもらう。

 震災時、石巻市門脇小の教務主任を務め、その経験を生かし防災学習に力を入れる相沢進校長は「生涯にわたり、どこで生活しても自分の命は自分で守る意識を持った子どもを育てたい」と語った。

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