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思い込めて勾玉作り 中学3校の支援学級生徒、縄文村で共同体験学習 東松島

滑石を石で削り、勾玉をつくる生徒たち

 東松島市の矢本一、矢本二、鳴瀬未来の3中学校の特別支援学級の生徒が、ものづくりを中心に共同で体験学習を行う「東松島市特別支援学級共同学習」の本年度第1回が13日、同市宮戸の奥松島縄文村歴史資料館であった。22人が参加し、勾玉(まがたま)作りを体験した。

 矢本一中から15人、矢本二中から3人、鳴瀬未来中から4人が参加。2~3センチ四方の軟らかい石「滑石(かっせき)」を石にこすりつけて削り、ハートやダイヤなどの形に仕上げた。生徒たちは会話しながら楽しく作業を進めた。中には黙々と作業に夢中になる生徒もいた。

 矢本一中3年の安部裕妃さん(15)は「ハートの形にするのが難しい」、鳴瀬未来中2年の手代木望頼(みらい)さん(13)は「自分の好きな形を作れるのが楽しい。完成したら先生にプレゼントしたい」と語った。

 共同学習は、ものづくりと他者との交流により、将来の人生を豊かにし、自信を持って生き抜く力を身に付けることが目的。矢本一中の岡拓真教諭(44)は「初めて会う人とうまくコミュニケーションをとる力や、最後まで諦めない気持ちを身に付けてほしい」と期待した。

 共同学習は歴史資料館で11月末まで計8回行う予定。次回は8月31日に土鈴づくりを体験する。

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