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SDGs、できることから 廃プラ再資源化、学ぶ 東松島7小学校で出前授業

バイオマスとプラスチックでできた素材を触る児童ら

 東松島市と東北大は国連の持続可能な開発目標(SDGs)推進の一環として、廃プラスチックの適正処理と再資源化をテーマにした出前授業を市内7小学校で開いた。

 宮野森小(児童134人)で18日にあった授業には4年生26人が参加した。東北大大学院国際文化研究科の劉庭秀(ユジョンス)教授やプラ容器製造会社の担当者らが講師を務めた。

 劉教授はプラごみが地球や宇宙の環境を汚染していることを説明。プラ容器をごみとして多く出す国や海に捨てている国があり、互いに話し合って問題を解決することが必要だと強調した。

 劉教授は「今日知ったことを家族と共有し、身の回りでできることを探してほしい。地域を守っていこう」と呼びかけた。

 バイオマス素材とプラで作った再利用しやすい皿や、プラの種類を識別する機械なども展示した。使用済み金属でメダルが作れることを説明するブースでは、児童らが携帯電話200台で金メダル1個ができることを知って驚いていた。

 田中朋恵さん(10)は「ごみの分別はめんどくさいと思っていた。大人も子どももやらないとだめだと思った」と話した。

 出前授業は今年で5年目。東松島市は2018年、内閣府の「SDGs未来都市」に選定された。

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