冷っこい　石巻地方のかき氷＞抹茶小豆ミルク　和風喫茶「和　なごみ」（東松島市あおい３丁目）

　暑い日が続く今年の夏。ぐったりしそうな心と体をしゃっきりさせてくれるのがかき氷。石巻地方の個性あふれるかき氷を紹介する。（相沢春花）

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　抹茶と爽やかな緑のモミジの葉がのった抹茶小豆ミルク（６６０円）。食べる前から涼しさを感じさせてくれる。８月いっぱいまで提供する「大人のかき氷」の中の一押しだ。

　使用する抹茶は苦みが少なくて甘みが強い「松風昔（まつかぜのむかし）」。京都府宇治市の上林春松本店から直接取り寄せている。お茶を氷にそのままかけるため、濃いめに抹茶を練り、注文が入ってからお茶をたてる。

　抹茶小豆ミルクの他には石巻産のイチゴを使ったいちごミルク、予約限定のメロンの果肉が乗ったメロンミルク、あずきミルクの計４種類がある。いずれも６１０円。

　かき氷機もレトロな店の雰囲気に合わせ、昭和３０年代ごろの手動式の物を使用している。電動の機械より細かく氷を削ることができ、さらさらとした口当たりが魅力だ。

　店主の鈴木浩美さん（５５）は「器も昭和レトロにこだわっている。かき氷を食べながら昔懐かしさを味わってもらいたい」とＰＲする。

　店内では駄菓子も販売。鈴木さんの愛称は「猫ヒロミ（自称３８歳）」。近所の子どもたちには「猫さん」と親しまれている。