いしのまき食探見>パプリカ 鮮やかな発色、食卓彩る
海と山とで育まれる豊かな石巻地方の食材。伝わる文化と技を生かした郷土の「食」を紹介する。
パプリカ
赤、黄色、オレンジなど、鮮やかな発色のパプリカ。食卓に彩りを添え、ほのかな甘みも味わえる。宮城県は国産パプリカの出荷量で、全国トップクラスを誇る。
石巻市北上町の「デ・リーフデ北上」と、同市釜谷にある「デ・リーフデ大川」では、ガラス温室でパプリカを育てている。通年で出荷でき、収穫量は年間約450トンを見込む。
温度、湿度や養液などをコンピューターで管理し、安定した生産につなげている。日中と夜間の寒暖差で甘みが増すという。
鈴木嘉悦郎社長は「サラダや炒めものはもちろん、素揚げやピクルスのほか、ピーマンのように肉詰めにしてもおいしい。バーベキューの焼き野菜として使っても彩りがいい」と話す。
パプリカは県内や関東の市場、関東のカット野菜工場、量販店などに出荷されている。石巻地方では、直売所とカフェの併設施設「リーフデ・テラス」、道の駅「上品の郷」、商業施設「いしのまき元気いちば」などで購入できる。
リーフデ・テラスでは1袋3~5個入りで、100~200円で販売。8月12、13の両日は1袋500円で詰め放題を実施予定だ。カフェではペペロンチーノ(550円)のほか、マーボーパプリカ丼(770円)として提供している。
鈴木社長は「地元の人たちに食べてもらえるのはやはりうれしい。おいしい食べ方も伝えていければ」と話した。
(藤本久子)
<メモ>
デ・リーフデ北上、大川は社員とパートを合わせ従業員約100人。育苗から出荷までを担っている。トマトも生産、販売している。北上に隣接する直売所とカフェの併設施設「リーフデ・テラス」は、直売所が午前10時から、カフェは午前11時からで、いずれも午後5時まで。毎週木曜定休。
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