平和の尊さ、広島で学ぶ 中学生17人が結団式 石巻市、4年ぶりに派遣
石巻市が4年ぶりに実施する非核平和推進人材育成事業で、被爆地・広島を訪れ、平和の尊さを学ぶ石巻市内の中学生17人の結団式が26日、市防災センターであった。
研修に参加する中学生は各校1人でいずれも3年生。8月5~7日の日程で、広島市が6日に開催する「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)に参列するほか、原爆ドームと平和記念資料館を見学し、被爆体験者の話を聞く。
結団式では、渡辺伸彦副市長が「唯一の被爆国。悲しい記憶を風化させないため、しっかり学び家族、後輩、多くの人に伝えてほしい」とあいさつ。
宍戸健悦教育長は「ロシアのウクライナ侵攻による悲しい現実もあり、世界の平和な未来を考える研修にしてほしい」と期待した。
参加者一人一人が「直接自分の目で核の恐ろしさを実感し身近な人に伝えていきたい」「平和を実現するためにどんなことができるのか、学んできたい」などと抱負を述べた。
参加者は研修終了後、斎藤正美市長らに体験を報告する。
市は2005年9月に非核平和都市を宣言した。宣言に基づく事業は新型コロナウイルス禍の影響で20~22年度は中止した。
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