進路の選択肢に地元企業を 石巻専修大でセミナー 水産や金融など14社がPR
石巻専修大の学生を対象にした「石巻圏域企業研究セミナー」が20日、同大であった。卒業後の進路の選択肢に地元企業を加えてもらおうと、石巻地方の各企業の担当者が事業内容や仕事の魅力を学生たちにPRした。
同大と県東部地方振興事務所、石巻市、七十七銀行が共同で主催した。石巻地方の14社がそれぞれブースを設置し、企業概要や事業内容を資料や動画を使って説明した。学生は興味を持ったブースを訪れ、メモを取りながら説明を聞き、企業の取り組みや働き方などを質問した。
人間学部人間文化学科4年の後藤めぐみさん(22)は「以前から水産業に興味があった。説明を聞いてさらに志望する気持ちが強まった」と話した。経営学部経営学科3年の中沢佑哉さん(21)は「家業の工場を継ぐために、製造業でマネジメントやコンサルタントを学びたい。セミナーを通じていろいろな企業を研究したい」と語った。
参加した石巻魚市場の人事担当者は「採用ではコミュニケーション力を重視している。セミナーや学校訪問を通じて広く自社を知ってもらうことに努めている」と話した。
石巻信用金庫の担当者は「地元の企業や魅力の周知が定住につながる。自社という選択肢があることを知ってほしい」と語った。
セミナーは13日にもあり、計45人が参加した。
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