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工場建設で立地協定 県、石巻市、三宝化成工業 来年度末に稼働予定

立地協定を結んだ三宝化成工業の奥社長(中央)と県東部地方振興事務所の石川佳洋所長(左)、斎藤市長(右)

 石巻市内にプラスチック製の食品トレーやカップなどの製造工場建設を計画する三宝化成工業(大阪府)は31日、県、市と立地協定を結んだ。地元雇用の促進などで協力し、正社員50人を採用する。2024年1月の着工と、24年度末の稼働を見込む。

 市が東日本大震災後に整備した下釜南部地区の産業用地約1万5200平方メートルを取得した。工場は鉄骨一部4階で、延べ床面積は約3万平方メートル。

 総事業費は80億円以上。国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用する。豆腐やメカブ、むきガキなどの容器、県内プロスポーツチームの本拠地で使用されるドリンクカップなど、年間約10億個を製造する。

 同社は1977年創業。石巻地方の水産加工会社などに顧客が多く、同市流留には東北営業所がある。製造拠点は島根県の松江工場に次ぎ2カ所目で、石巻工場は同社最大規模となる。

 市役所で協定の締結式があり、奥圭司社長は「お世話になってきた石巻に恩返ししたいと思い立地を決めた。雇用は当初50人、最大で80~100人を採用したい」と述べた。

 斎藤正美市長は「工場の早期操業に向けて、県とも連携し、最大限の支援をさせていただく」と語った。

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