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中小企業、輸出に挑戦を 石巻魚市場で説明会 関係機関が支援業務紹介

会場では支援機関が展開しているサービスが紹介された

 輸出経験がない中小企業に、支援機関やサービスを紹介する「輸出キャラバン in 三陸」(東北経済産業局主催)が7月28日、石巻魚市場で開かれた。オンラインも含め20人の事業者が参加。支援機関の関係者から国によって異なる手続きや規制などが分かるサイトの説明や支援を受けた企業の事例が紹介され、関心を高めた。

 県沿岸部の水産加工や酒造業者などが参加。日本貿易振興機構(ジェトロ)の峯村直志仙台貿易情報センター所長が、同機構で実施する支援業務を説明した。

 ジェトロはウェブサイトで、世界各国の貿易に関する情報を無料で提供。競合商品や販売価格などを知ることができる。また、海外事務所に食品サンプルを展示するショールームを設置し、バイヤーが日本の商品に触れる機会を提供する。

 峯村所長は「駐在員から現地の事情を聴くことで、具体的なイメージを持つことが可能。積極的に利用してほしい」と呼びかけた。

 東北経済産業局は専門家による事前の輸出診断や、ECサイトへの出展支援などを展開する「新規輸出1万者支援プログラム」について解説した。

 同局の成田真総務企画部国際課長は、着物の帯に使う布地などでバッグを製造販売する会社(東京)への支援を例に、「パリは日本の工芸品に関心が高い。日本人が経営に関わる企業にアプローチするといい」と、アドバイスの内容を明かした。

 輸出キャラバンは今後も定期的に開催する予定。成田課長は「現在の円安は、輸出を新たに始める観点から見ると好機。新たな販路開拓のため、足を運んでもらいたい」と話した。

「輸出応援キャラバン in 三陸」海外展開支援策に関する説明会 | 東北経済産業局

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