大雨被災の秋田へ 車両提供、石巻で呼びかけ 日本カーシェア協
災害被災地で車両の無償貸し出し支援を展開している一般社団法人日本カーシェアリング協会(石巻市)は、7月の豪雨で大きな被害を受けた秋田県で活用する車両の寄付を呼びかけている。担当者は「全国で災害が多発し、支援に使う車が全く足りない。買い替えなどで手放す場合は、寄付を選択肢に入れてほしい」と訴える。
吉沢武彦代表理事(44)が7日、石巻市役所で記者会見した。協会は豪雨被害の大きかった秋田市内に拠点を設け、7月31日に車両の貸し出しを開始。被災者からの申し込み約150件に対し、用意できたのはこれから運搬する車両を含め63台。今月6日時点で待機者が120人に上る。4日には五城目町で、軽トラックの貸し出しを始めた。
今年は全国で水害が多発。6月の台風2号で被害を受けた茨城、愛知両県や7月に豪雨に見舞われた佐賀、福岡両県などでも支援を展開しており、車両不足が深刻化している。
吉沢代表理事は「寄付車は被災者の生活再建を大きく後押しする。石巻は被災のつらさが分かっている地域。ぜひ協力をお願いしたい」と理解を求めた。
調達目標は50台。対象車は車検付きで安全に走行できること、寄付後の車の使途や廃車のタイミングなどを協会に一任することが条件。車種は問わない。提供者の経費負担はなく、協会が自宅や事業所まで引き取りに行く。
連絡先は協会050(5482)3677=平日午前9時~午後4時=。
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