支援学校教諭、生徒の耳引っ張る体罰 仙台市教委が調査へ
仙台市立鶴谷特別支援学校(宮城野区)の女性教諭が7月、中学部1年男子生徒の耳をつまんで引っ張り、暴言を浴びせていたことが9日、分かった。生徒の保護者によると、学校側は不適切な指導と認め、謝罪したという。
教諭「先生とけんかをしてんのか?」 生徒の左頬や鼻もつまむ
学校から報告を受けた市教委は事実関係を調査する。生徒側は警察への被害届提出を検討している。
生徒の父親によると、夏休み直前の7月19日、学級担任を務める教諭が学習内容の発表に応じない生徒の左耳をつまんで引っ張って自分の方を向かせ、「先生とけんかをしてんのか?」などと強い口調で迫った。
学校は同25日にあった保護者面談で報告。今月8日には、教諭が学校の聞き取りに生徒の左頬や鼻もつまんで引っ張ったと答えた「状況報告書」を保護者に渡した。
生徒は超未熟児で生まれ脳性まひがある。4月の入学以降、首を振ったり駄々をこねたりして学校に行きたくないようなそぶりを時折見せていた。学校は生徒を別の学級に移す方針を示しているという。
取材に対し、父親は「息子のように『痛い』『嫌だ』と意思表示できない子どももいる。息子は心の傷の程度を説明することができず、心配だ。夏休み明け以降、通学できるだろうか」と懸念し、「氷山の一角で他にもあるのではないか。二度と繰り返さないようにしてほしい」と再発防止の徹底を訴えた。
学校は「(事案は)全て市教委に報告している」と説明。市教委の担当者は「第一報の段階で、これから調査する。詳細を話せる段階にない」と述べるにとどめた。
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