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私の生き方、生徒がプレゼン 矢本二中で三者面談 保護者と教師、共通理解へ

三者面談で「私の生き方」をプレゼンする2年生(中央)

 東松島市矢本二中(生徒334人)は、夏休み恒例の三者面談について、本年度は生徒がタブレット端末を使い、自分の夢と目標を保護者と教師の前で発表することを中心に7月28日から8月4日まで計6日間実施した。題して「私の生き方プレゼンテーション」。10年後の自分を語り、現在の立ち位置を確認しながら1年後の実践を発信した。

 生徒が自己評価しながら夢の実現への道のりを考え、目標を決めて行動していくことは自己管理能力を育むことにつながる。保護者と教師は生徒の夢と目標を共有し、支え方について共通理解を図っていく。

 同校によると、これまでの三者面談は教師が学校での様子を報告し、保護者が家庭での様子を話すのが一つのパターンとなっていた。子どもが話す場面を持てなかったり、学校側や保護者側の話だけで終わったりする面談になっていた。

 本年度はこれらの反省点を踏まえ、生徒を中心とした「生き方」に関するプレゼンに切り替えた。生徒が自分の夢と目標をタブレットを使って自分の言葉で伝えた。

 具体的には「10年後の自分は…」という問いについて「○○な生活を送っていたい」「○○な仕事に就いていたい」といった夢や目標を語り、現在の自分自身をチェック項目に沿って振り返った。その上で「10年後の自分に向けて1年後の自分の『Can do(できること やること)』」を決意表明した。

 生徒は、学級担任のアドバイスを受けて夏休み前からプレゼンの準備を進めてきた。

 7月31日に三者面談に臨んだ2年2組学級委員の坂本栞樹さん(13)は「10年後は警察官になりたい。自分の目標に向け、学習面で分からないことがあったら諦めずに理解するまで解く。何事にも挑戦したい」と意気込みを語った。

 母親の理香さん(44)は「将来について考え、失敗を恐れず挑戦することは大事なこと。子どもの夢を後押ししたい」と話した。

 渋谷和彦教頭は「夢の実現への道のりを考える機会を保障するのが学校。教師は生徒の頑張りを確認し、褒めることで自己肯定感を高めていく」と強調する。

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