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鳴子ダム、貯水率20%下回る 北上川渇水連絡会が臨時会 天候見通しなど共有

河川の状況について、関係者らが情報を共有

 北上川水系(下流)渇水情報連絡会の臨時会が8日、石巻市蛇田の北上川下流河川事務所で開かれた。江合川の鳴子ダム(大崎市)の貯水率が20%を下回り、早期の貯水量回復が見込めないことを受け、関係者が今後の天候の見通しやダムの貯水、利水状況について情報を共有した。渇水による取水障害は9日現在、確認されていない。

 臨時会の開催は2018年以来。同事務所と市や県、仙台管区気象台、石巻地方広域水道企業団などからオンラインを含め関係者約20人が出席した。

 鳴子ダムの桜井隆広所長がダムの貯水率低下について、降雨量が10カ年平均と比べ少ないのが要因と説明。「8日午前9時時点の貯水率は18.9%。来週末には最低水位まで低下する恐れがあるが、岩堂沢ダムとかんがい用水の必要量を調整している」と話した。

 河川事務所の石井貴範副所長は「現時点で大きな障害は出ていないが、岩堂沢ダムと調整できるか検討してほしい。関係機関と連携し、随時情報を共有していく」と話した。

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