ホヤや鯨肉で調理実習 家庭科教諭、地域の食文化学ぶ 石巻地区
県高校家庭科研究会は4日、石巻地区の研修会を宮城水産高で開いた。市内の高校の家庭科教諭9人が参加し、ホヤの殻をむいて酢の物にしたり、宮水高生が発案した「鯨バーガー」を作ったりして地域の食文化に触れた。
前半は外房捕鯨の大壁孝之鮎川事業所長が鯨食文化について講話。後半は宮水高調理類型長の及川真清教諭が講師を務め、鯨バーガーとクジラの竜田揚げ、ホヤの酢の物の調理実習に取り組んだ。
及川教諭がホヤのむき方や鯨肉の扱いについて説明し、参加者は2人1組になって役割を分担しながら調理した。鯨肉は外房捕鯨が津軽海峡で捕獲したミンククジラ約3キロを使用。鯨バーガーは鯨肉を細かく刻んで焼き上げ、バンズに盛り付けた。試食ではクジラの炊き込みご飯やクジラの皮を使った中華スープ、わらび餅などと共に味わった。
参加した石巻工高の女性教諭は「ホヤや鯨食文化の話を授業に取り入れ、生徒に伝えたい」と話した。
及川教諭は「近年はクジラの数が増え、オキアミの数が減っている。鯨食は水産資源のバランスを守ることにもつながる。持続可能な捕鯨産業に向けた取り組みの一つとして、生徒に伝えてほしい」と語った。
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