懐かしいね 「震災前の石巻」活写130点 東京の竹内さん、2002~11年撮影
東京都のアマチュアカメラマン竹内敏恭さんが2002~11年に石巻市内を撮影した写真展「震災前の石巻」(NPO法人石巻アーカイブ主催)が、同市中央2丁目の旧ホシノBOXピア1階「人とアーカイブの交差点」で開かれている。11月6日まで。
竹内さんは石巻市の妻の実家を訪れる中で、02年に市内の風景を撮影し始めた。年に2、3回、1回につき3日から1週間ほど滞在し、津波で流失した岡田劇場や日活パール劇場のほか、横町や時計店、造船所などの風景を撮影。東日本大震災の発生時は、石巻で撮りためた写真を紹介した作品展の準備中だった。
竹内さんが震災後に写真の活用策を探っていたことから、石巻アーカイブがネガやプリントを預かり今回の写真展を企画した。作品は全てモノクロで約130点。中心部・中瀬と門脇、湊の3エリアの各写真に番号が振られ、震災前の地図で場所を確認できる。
来場した同市丸井戸の会社員加藤進太郎さん(59)は「震災前まで当たり前だった風景ばかり。なくなると何があったのか忘れてしまうけど、通っていた店やよく通った場所を思い出した」と写真を見詰めた。
展示作品をまとめた写真集も近く発売される。石巻アーカイブの小野寺豊代表理事(64)は「津波で写真が全く残っていない人もいるが、関係する場所の写真があれば懐かしんだり心を和ませたりしてもらえると思う。できるだけ多くの人に見てほしい」と話す。
会場では同市出身のアマチュアカメラマン及川恭男さん=仙台市=のカラー写真約20点も紹介している。
午前10時~午後5時。開館は金-月曜日。9月2日午後3時から、市かわまち交流センターで竹内さんのトークショーを開く。
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