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やってみた! 記者が夏チャレ > 大漁踊り

緊張した表情で踊る記者(中央奥)

 誰もがきっと一つくらいは持っている「いつかはやってみたい」-。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和された今年の夏。ぐっと気持ちが高まる。記者それぞれがチャレンジしてみた。(随時掲載)

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<会場の一体感、心地よく>

 今夏、100回の節目を迎えた石巻川開き祭り。3日間の祭典のフィナーレを飾った大漁踊りの列に初めて加わった。

 石巻商工会議所女性会の仲間に入れてもらった。初心者だと伝えると「大丈夫。本番前に15分も練習すれば踊れるようになりますよ」と、会の事務局職員が背中を押してくれた。

 大漁踊りの曲「大漁唄(うた)い込み」は「斎太郎節」と「遠島甚句」から成る組曲。振り付けには漁師が船をこいだり帆を張ったりするしぐさが取り入れられている。当日、控室で会のメンバーに指導を仰ぎ、小一時間ほど必死に練習し本番に臨んだ。

 アイトピア通りを午後6時ごろスタート。最初はとにかく振り付けを間違えないよう踊るのが精いっぱいだったが、後半の立町大通りに入ると周囲を見渡す余裕も出てきた。

 連なる踊り手。沿道に集まった人たちから向けられる優しいまなざし。声援や掛け声。曲に合わせて生演奏される太鼓の響き。心地よい一体感があった。ゴールまであっという間に感じたが、実際は1時間近く踊っていたと知り驚いた。

 大漁踊りは1973年に始まり、今年でちょうど50年。ゆったりとした曲と振り付けで、記者のような初心者を含め老若男女誰もが参加できるからこそ、半世紀も踊り継いでこられたのだと思う。

 見る側より断然、参加した方が楽しい。来年はぜひ挑戦を。(奥山優紀)

■上達のこつ/石巻商工会議所女性会の木村美保子会長(60)

 うまい、下手より、楽しく踊ることが大切。子どもからお年寄りまで参加できるのが大漁踊りの醍醐味(だいごみ)。参加者が増えればうれしい。

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