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縮小版「いのり大佛」、登場 本像建立へ寄付募る 石巻・西光寺

縮小版の大佛に触れる檀家

 東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市門脇地区に建立予定の「いのり大佛(だいぶつ)」について、6分の1サイズに縮小した石こう仏が11日、同市門脇町2丁目の西光寺に届き、檀家(だんか)らにお披露目された。

 いのり大佛は台座を含む高さ約5メートルの阿弥陀如来坐像(ざぞう)。震災遺族会「蓮(はす)の会」などがプロジェクトを進める。市震災遺構「門脇小」隣接地で、西光寺墓地にある慰霊広場「祈りの杜」に建立する計画。石こう仏を基にデザインを調整し、制作する。

 11日は檀家ら支援者約40人が念仏を唱えて石こう仏を迎えた。支援者は手を合わせたり直接触れたりして親しみを深めた。

 大佛の制作監修は京都府宇治市の平等院・鳳凰堂にある国宝「雲中供養菩薩(ぼさつ)像」の模刻を手がけた仏師の村上清さんが担う。村上さんは「仏様が皆さんの所に来たくて現れるのであって、私はたまたま掘る役割を務めるだけ。皆さんの思いと共に作っていきたい」と述べた。

 プロジェクトの代表を務める西光寺の樋口伸生住職は「年月がたっても、大佛ができても、愛する人を失った悲しみは消えないが、生き残った人を支える祈りの場になればいい」と話した。

 プロジェクトは市民らに広く寄付を募り、3年後の完成をめどに建立を進める。連絡先は西光寺0225(22)1264。

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