女川初、地域おこし協力隊員誕生 鹿又さん「出島振興」、佐々木さん「魅力発信」
女川町は、町で初めての地域おこし協力隊員に、塩釜市出身の鹿又陸さん(29)と、仙台市出身の佐々木理人さん(29)の2人を委嘱した。ともに町民と交流を深めながら、にぎわい創出や交流人口拡大への貢献を目指す。任期は最長3年。
鹿又さんは6月に横浜市役所を退職し、7月に東京都から女川町の離島・出島に移住。一般社団法人「女川未来会議出島プロジェクト」に所属し、出島架橋の開通後を見据えた島内の遊歩道の整備、島の良さを生かした観光コンテンツの開発などに取り組む。
佐々木さんは仙台市の仙台観光国際協会や児童養護施設に勤務していた。一般社団法人女川町観光協会に加わり、マーケティングのスキルや独学で身に付けた動画制作の技術を生かし、地域の魅力を発信する。
2人は仙台三高時代の同級生。新天地での生活に鹿又さんは「出島に自然を感じながら安らげるサウナを作りたい。島民と打ち解けることから始め、自分の目標を達成したい」と話した。佐々木さんも「多くの人に女川の良さを伝えたい。持っているものを地域に還元する」と抱負を述べた。
委嘱状交付式が4日、町役場であり、須田善明町長は「2人の就任で町の情報発信が強化されるだろう。協力隊の立場だけでなく、地域の一員として町になじんでほしい」と激励した。
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