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外国人定着に知恵 石巻で介護人材セミナー

在留資格別の採用の仕方などについて説明を聞く参加者たち

 外国人介護人材採用のためのスタートアップセミナーが17日、石巻市魚町2丁目の石巻水産総合振興センターであった。人材紹介会社のキャリアバンク仙台支店(仙台市)が県の本年度外国人介護人材定着支援事業を受託し、開催した。

 介護事業所などの人材不足解消、外国人材の活用・活躍促進などを図るセミナーには石巻市や仙台市、気仙沼市などから介護事業者約20人が参加。キャリアバンク海外事業部の水田充彦部長が講師を務め、県内の外国人労働者の割合や介護人材の在留資格別の採用方法などについて説明。参加者はメモを取りながら話を聞いた。

 水田部長は、県内はベトナムやネパールからの外国人労働者が多いが、大部分は留学目的でアルバイト以外の働き手は少ないと現状を解説。介護分野志望者であっても多くが東京都など都市部での就労を希望しており、採用の費用以外にも地方への呼び込みと定着が課題だという。「お互いに安心して受け入れられる、働ける環境を整えることが大切」と述べた。

 参加した石巻市大森の特別養護老人ホーム仁風園の中村泰仁施設長(56)は「人材不足で外国人に頼らざるを得ない。必要な費用や生活支援などを学び、責任を持って受け入れる体制を整えたい」と話した。

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