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全国高校野球 仙台育英、2連覇逃す 石巻地方から選手たたえる声

【仙台育英―慶応】 3回裏仙台育英2死二、三塁、斎藤陽(左)の打席での暴投で生還する三走橋本(河北新報写真映像部・佐藤琢磨撮影)

 第105回全国高校野球選手権大会の決勝が23日、甲子園球場(兵庫県西宮市)であり、前回大会覇者の仙台育英は慶応(神奈川)に2-8で敗れた。大会2連覇こそ逃したが、最後まで戦い抜いた選手たちに、石巻地方からもたたえる声が上がった。

 石巻商高野球部の工藤煌也主将(2年)は「慶応の大応援の中で、本来の力を発揮できず苦しい試合だったはず。決勝進出は同じ高校球児としてうらやましく、宮城県民としては誇らしく思う。打者によってポジショニングを変える行動を参考にしたい」と話した。

 今大会は仙台育英をはじめ、花巻東(岩手)、八戸学院光星(青森)の3校が8強入り。東北勢の躍進が目立った。

 東松島市矢本出身で仙台育英OBの阿部鷹太さん(31)は「大会で上位に入ったチームを目標に各学校が練習に励むことで東北全体のレベルが上がる。近年は特にその傾向が感じられる」と話し、「夏連覇はかなわなかったが重圧に負けずよく戦った。胸を張って帰ってきてほしい」と後輩の活躍を喜んだ。

 石巻市蛇田の看護師高橋詩織さん(32)は「結果は残念だが、最後まで笑顔でやりきってくれた。来年に向けて長所を伸ばし、頑張って欲しい」とねぎらった。

 仙台育英は21日の準決勝で神村学園(鹿児島)を下し、107年ぶりの優勝を狙う慶応との決勝に臨んだ。

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