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復興伝える灯籠流し 野蒜で夏祭り、にぎわう 東松島

観客を魅了した宮野森小6年生16人による太鼓演奏

 東松島市震災復興伝承館横の駐車場で20日、野蒜地区の夏祭り「のびる夏の祭典2023」(実行委員会主催)が開かれた。野蒜地区を中心に大勢の市民が集まり、ステージパフォーマンスや飲食を楽しんだ。

 野蒜地区の祭りは新型コロナウイルスなどの影響で5年ぶりの開催。毎年秋に野蒜市民センターで行っていたが、今年は東日本大震災の犠牲者の13回忌にあたるため、慰霊碑が近くにある伝承館横で開催した。祭り終盤には東名運河に200個の灯籠が流れ、旧鳴瀬二中跡地からの打ち上げ花火で締めくくった。

 実行委員会の渡辺克己委員長(66)は「野蒜地区が復興し、皆元気にしていることを天国に伝えるために灯籠流しをした。祭りを機に防災・減災の再確認と、地域のコミュニティーの構築を図りたい」と語った。

 会場にはかき氷や焼き鳥などのテントやキッチンカーが並び、ステージでは宮野森小6年生による宮野森太鼓の演奏や、鳴瀬未来中生徒によるエジプトダンスなどが披露された。

 東松島市野蒜ケ丘2丁目の吉木三枝子さん(77)は「何年ぶりかのお祭りで楽しみにしてきた。パフォーマンス全てが楽しみ」と目を輝かせた。孫で宮野森小5年の井上怜君(10)は「屋台やステージパフォーマンスが面白くて楽しかった」と話した。

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