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女川原発 UPZ首長ら16人が視察 再稼働へ向けた工事、確認

防潮堤の前で工事の進捗状況を確認する参加者(東北電撮影、東松島市提供)

 東北電力女川原発(女川町、石巻市)から5~30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)に入る5市町でつくる「UPZ関係自治体首長会議」は23日、2024年2月の再稼働を予定する2号機の安全対策工事の進捗(しんちょく)状況を現地で確認した。

 首長会議として女川原発を訪れるのは初めて。東松島、登米、南三陸、涌谷、美里の2市3町の首長や防災担当職員16人が参加した。

 東北電の担当者から工事の実施状況について説明を受けた後、海抜29メートルの防潮堤や非常用電源となるガスタービン発電設備、重大事故時に原子炉などを冷却するための淡水貯水槽、現地対策本部となる緊急時対策建屋を見て回った。

 代表幹事の渥美巌市長は終了後「防潮堤をはじめ二重三重の安全対策が着実に進み、現状を住民に報告できる一定の成果があった。首長会議として県やPAZ(原発5キロ圏内の予防的防護措置区域)の自治体と連携し、5キロ圏内以外の声を届けるためにも再稼働前に意見交換したい」と語った。

 東北電の金沢定男常務執行役員は「今後も安全対策工事の状況などを的確に説明し、安全最優先で工事を進めたい」と述べた。

 首長会議は原発が立地する2市町にのみ配分されている核燃料税交付金を巡り、対象をUPZの自治体にも拡大するよう5月に県に要望書を提出。村井嘉浩知事は拡大する考えを示している。

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