女川原発 事故防止へ監視徹底を 市民団体、立地2市町に要請
2024年2月を予定する東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働を巡り、石巻市と岩手県の市民団体が8月31日、重大事故を防ぐための監視と監督徹底を求める要請書を女川町に提出した。
「女川原発の避難計画を考える会」(石巻市)など再稼働に反対する9団体の代表者ら9人が町役場を訪れ、阿部豊企画課長に要請書を手渡した。
各団体は、昨年3月の地震で廃炉を進める1号機原子炉建屋天井クレーンの台座に亀裂が入ったことや、2号機の再稼働についても安全対策などに不安があるとして、立地自治体として監視の強化を求めた。自治体独自に安全性を検証するため、市民団体のメンバーを加えた検討会の設置も提言した。
考える会の日野正美副代表(70)は「重大事故が発生した場合、1番被害に遭うのは立地自治体と住民。命や健康を守るという意味で責任を持って対応してもらいたい」と訴えた。
阿部課長は「要望をしっかりと受け止めて、町としての考えをまとめたい」と話した。
市民団体は同日、石巻市にも斎藤正美市長宛ての要請書を提出した。
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