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防潮堤で新たな壁画制作 きょう清掃と下地塗り、参加無料 石巻・雄勝

新たに制作する壁画のイメージ(SEAWALL CLUB提供)

 石巻市雄勝町の防潮堤に壁画を描いて展示している野外美術館「海岸線の美術館 SEAWALL MUSEUM OGATSU」で3日、新たな壁画の制作が始まる。今月末に完成予定。2日には壁画の清掃や下地塗りを体験するイベント「壁画開き」が現地で開かれる。

 新たな壁画は現在展示している雄勝の浜の風景、海で作業する漁師の姿の作品の間に制作する。高さ約7メートル、横約10メートルで、2作品を手がけた芸術家の安井鷹之介さん(29)=東京都=が中心となり描く。

 テーマは「他者を想(おも)い贈り合う文化、自然豊かなおすそわけ」。安井さんが壁画制作で雄勝地区に長期滞在し、住民からお裾分けをもらう中で感じた、見返りを求めず贈り合う文化や風土を伝える。

 10月には雄勝町名振地区の防潮堤で、地元の火伏のお祭り「おめつき」を題材にした壁画を描くという。

 2日の壁画開きは午前11時から正午まで、壁画の清掃を行う。既存の壁画二つを水鉄砲やバケツの水などで洗う体験ができる。午後1時から3時までは、新たに制作する壁画の下地を塗る。青いペンキを使い、防潮堤の向こうの水平線をイメージして描く。

 いずれも参加無料。水鉄砲や、ぬれたり汚れたりしてもいい服と靴、着替え、タオルなどを持参する。

 現地では同日午前11時から午後3時まで、地域住民らによる「おがつちびマルシェ」を同時開催。波板石の工芸品や名振地区の女性が手作りした「マザーミサンガ」、石巻ニホンミツバチの会のはちみつなどを販売する。

 連絡先は美術館の運営団体「SEAWALL CLUB」の高橋さん090(5419)6783。

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